たきわ交通局

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福知山線事故から10年 (中)

(上)ではJR西日本における環境についてまとめました。今回は安全について考えていきましょう。

鉄道の基本と言えば安全第一。車両・線路はもちろんのこと、信号機、ATSといった保安装置があってこそ、お客様を目的地に運ぶことができます。福知山線事故発生時JR西日本のATS設置率は低かったということが指摘されました。ATS整備がもっとも進んでいたのはJR東日本。東日本の場合、1988(昭和63)年12月に東中野駅構内で起きた列車追突事故がきっかけでATS-Pを整備することになりました。

安全対策の話に戻します、ホーム転落事故を減少させるのを目的にホームドアを設置する事業者も出ています。たとえば山手線ですが、6ドアを無くしたのは1991年導入当時と違ってラッシュが減少し、ホームドア設置を決定したことで、早期整備が求められるようになります。今後は山手線以外の路線でも導入を期待したいものです。

それとは別に安全輸送をないがしろにしていくのが、メンテナンス・駅業務の外注化。外注を推し進めていった結果が事故を招くことにもなりかねません。

たとえば、線路や信号機のメンテナンスは自社社員ではなく、別の業者に委託を取ることが多くなりました。駅業務に関しても同様で直営採用だったものが子会社を設立し、そこで採用を行うという方法に代わったのです。直営から子会社に変わったことでサービス低下を招きやすくなりました。たとえば駅構内で人身事故や券売機においてトラブルが起きても対処できない。そんなことも少なくありません。
また、近年JR東日本では駅構内の遠隔操作を行う駅の拡大も進んでいます。お客様の少ない駅の早朝・深夜帯の駅係員配置をやめ、別の駅のモニターで統括管理するものです。お客様の少ない駅ならともかく、都内でそこそこ利用者が多い駅でも遠隔操作を行う駅が増えています。先ほど、子会社のところで書いたことが実際に起きてもおかしくありません。事故があった場合の対応はインターホンです。すぐに対応できますか?遠隔操作を管理している駅が場所によっては距離が離れていることもあります。遠隔操作を行う駅があれば警備員を1人でも配置して機器等の講習を受けさせ、何かあった時でもすぐ対応できるようなシステムにすべきではないでしょうか?

合理化の話に戻します。合理化をすれば会社は得をしても労働者・消費者にとってのメリットはありません。さらに、合理化は善というのではなく、質の低下を招くことだってあります。先般のマクドナルド問題では中国産の期限切れ鶏肉を使っていたり、行き過ぎた合理化が悲劇を招いたのです。鉄道業界に限らず、これは日本の企業全般の問題であることを経営者・消費者・労働者とも考えなければならない問題ともいえるのです。

もし今回の記事をJR関係者が読んでいたらぜひとも胸に刻んでほしいと思います。

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