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高度経済成長期に登場した地下鉄車両の抱える弱点

2か月前の6/21、東急東横線で走行中の東京メトロ7000系のガラスが突然割れ、綱島駅で運行を打ち切ったという事故が発生しました。

走行中にガラスが割れる、というケースは子供が電車にめがけて石を投げていたのであれば理解できます。しかし、今回の場合は走行中です。ちなみに綱島駅周辺は高架区間となっているため、子どもがマンションの階段・部屋から石を投げる、というようなことは正直考えにくいとしか思えません。

メンテナンスが悪い、と誰もが叫びたくなる気持ちは分からなくもないのですが、要因はそれではないのです。今、高度経済成長期に建設された建物、鉄道車両が目に見えないところで老朽化が進んでいることが全国各地で相次いでいるのです。しかし、毎回報道しているときりがないので、今回記事のなかで書き込み、わかる範囲で伝えたいと思うようになりました。

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こちらは1980(昭和55)年にデビューし、1994(平成6)年までに製造された東京メトロ半蔵門線で活躍する8000系の車内。修繕工事を行う前の姿です。デビュー当時は冷房装置を搭載しておらず、90年前後にやっと搭載されました。

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こちらは先日、東急東横線綱島駅のガラス割れ事故で被害を受けた東京メトロ副都心線で活躍する7000系。有楽町線が開業した1974(昭和49)年にデビューし、1983(昭和58)年の池袋~営団成増間(現・地下鉄成増)の開業時に10連化されました。その後は1990年代に非冷房から冷房搭載車に改造、1998(平成10)年3月の西武池袋線直通に向けて車体の大幅更新。そして2008(平成20)年6月の東京メトロ副都心線開業と2013(平成25)年3月の東急東横線・みなとみらい線乗り入れに備え、10連から8連に減車。さらにワンマン運転に向けた改造工事も行いました。

しかし、いくらリニューアル受けて車内は明るいから新車同様だ、と思っていると見た目は古いのです。現在に至るまで冷房を搭載する工事や室内修繕、ワンマン運転にむけた改造を行っていくうちに、車体のあちこちが老朽化していったような気がしてなりません。最新型の電車と比較すると走行中ガラスやドアがバタバタ揺れていたり、冷房の効きが悪くなっている。といったことが乗客の視点でも感じ取れることがほとんどです。

東京メトロでも6000系、7000系、8000系が高度経済成長期の時代に多く製造されましたが、路線の延長や乗り入れ先のダイヤ改正で優等運用もこなすこともあり、そういった面でも車体の負担が大きくなっています。

鉄道車両以外にも高度経済成長期に完成した建物でも壁が突然地面に落下したり、高速道路ではコンクリート製の橋げたが剥がれた、というのも耳にします。皆さんの日常生活においても家を長く空き家にしていると建物が劣化し、しばらくするとネズミや虫が出てしまう、といったことも少なくありません。

今回の事故は会社が抱える問題、というより日本の建造物に関する構造的弱点を考えさせられます。5年前の東日本大震災ではないのですが、首都圏ではまた地震が起きるのではないか、と感じる方だっています。その時に備え、どう対処していくかが今後の課題になっていくのも確実かもしれません。

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