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本八幡から先に延ばす予定があった

都営新宿線(以下新宿線)本八幡駅といえば都営地下鉄で唯一東京都外にある駅で、新宿線の始発・終着駅でもあります。4年前の2013(平成25)年9月に京成電鉄の本社が押上から京成八幡駅前に移動し、駅周辺の雰囲気が変わったものの、昔ながらのところも残っています。そんな本八幡駅。とあるものがあるのです。

新宿線本八幡駅が開業したのは1989(平成元)年3月19日。篠崎~本八幡間は途中江戸川の地下部分を走行し、さらに1駅区間は2.8Kmとなっており、都営地下鉄で唯一ひと駅区間が長くなっているのも特徴です。

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1989(平成元)年開業当時は仮設駅で開業し二年半後の1991(平成3)年9月1日の本駅開業と当時に京王車の乗り入れが大島から本八幡に延長されました。これにより、本八幡から都心部を経由して多摩ニュータウン・橋本まで1都2県を走行する列車が当たり前のものとなりました。そして昨年2016(平成28)年3月26日からは小田急線の車両が千代田線を経由しJR常磐緩行線まで乗り入れるようになり、千葉県では世田谷を代表する小田急・京王の電車が見れるようになったのです(仮に半蔵門線も松戸まで延伸していれば東急の電車も千葉県で見ることができた)。

そんな本八幡駅の特徴といえばこれ。2番線ホームの先端部分です。
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新宿線は本八幡から先、千葉県営鉄道北千葉線(以下県営鉄道)として建設し、印旛松虫(現・北総線印旛日本医大駅)まで直通運転を行う予定がありました。しかし事業免許が2000(平成12)年に廃止され、さらに13年後の2013(平成25)年9月には延伸検討委員会そのものも廃止され、計画そのものが幻のものとなってしまいました。

1番線ホームの先端部分。
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もし、本八幡から先の部分が開業していたらその部分のトンネルから列車がやってきたことでしょう。

本八幡から先、県営鉄道と乗り入れていたら累積赤字の抱えている北総線は減収になってしまいます。千葉ニュータウンも計画人口とは予想と外れたことや建設費が莫大という理由から県営鉄道計画は無くなった、と判断してもいいかもしれません。さらには、千葉県内の第三セクター(北総鉄道・東葉高速鉄道・芝山鉄道・千葉都市モノレール・いすみ鉄道)は経営環境が厳しいところもあるので、これ以上負の遺産を抱えたくないのもあるのでしょう。現在の京成千原線(千葉中央~ちはら台間)の前身である千葉急行電鉄も1998(平成10)年に経営破たんしている事例を考えると。

高度経済成長期だった1970、80年代当時は地下鉄を郊外まで伸ばす計画はいろいろあったものの、バブル崩壊や少子高齢化などといった社会環境の変化で相次いで見直しが続き、新宿線をはじめとした郊外延伸もなくなり、事実上一区切りを付けたように感じます。これだけ利便性が向上したことを考えると首都圏の鉄道整備はほぼ終えたとみてもいいのではないでしょうか。そういう面においては本八幡駅の先端部分はそのような背景を感じさせるようなところがあります。

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