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たきわ交通局

たきわ交通局管理人のA80&481です。よろしくお願いいたします。

ミスター東急が遺したもの

鉄道に関する書籍が多い中、鉄道会社に勤務する(した)方の著作物は説得力が高いものと言えます。

東急電鉄といえば宮田道一氏が有名です。「ミスター東急」として数多くの書籍を出版されました。残念ながら2015(平成27)年9月22日に77歳で永眠されました。
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この「東急今昔物語」が宮田道一氏最後の遺作となりました。管理人はすぐ購入しました。

宮田氏は東急電鉄の車両課長・部長等として活躍してきました。特に1980~90年代は車両にかかわっており、軽量ステンレスカーが多く製造された時期でもあります。

東急の軽量ステンレスカーといえば
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1980(昭和55)年暮れにデビューした8090系。東急の車両で初めて側面に赤帯2本を通した車両です。東横線の急行用としてデビューし、8590系の組み替えに伴い大井町線に移籍され2013(平成25)年まで活躍しました。引退した編成は秩父鉄道で第二の人生を過ごしているほか、宮崎台駅高架下にある「電車とバスの博物館」のシュミレーターでは登場当時の原型を唯一残しています。

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8090系の改良版が8590系。東横線がみなとみらい線との乗り入れに備え、8090系の先頭車を8690・8590に交換する形で導入されました。東横線では急行用として活躍してきました。一時期は田園都市線に転用され、再び東横線に戻ったのですが活躍は長く続かず、5050系の大量導入に伴い東横線運用から撤退し、大井町線・田園都市線で活躍することになってしまいました。

2018(平成30)年現在は田園都市線で2編成が活躍していますが、東武線に乗り入れることができず半蔵門線押上までの運用(愛好家の間ではサークルⓀ、以下サークルⓀ)しか入ることができません。さらに2020系導入が決定し、方向幕に関しても一切更新されてないことから元気な姿を見れるのも今のうちかもしれません。

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1986(昭和61)年3月にデビューした9000系。この車両からVVVFインバータ制御が東急電車の標準になりました。東横線で活躍していましたが、2013(平成25)年3月16日の副都心線、西武池袋線、東武東上線への乗り入れ開始に伴い、全編成が大井町線所属となっています(なお9007Fは登場当時から大井町線に所属)。

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9000系といえば連結面にクロスシートが設けられていることです。しかし他形式に波及することなく9000系だけの採用となりました。

9000系の改良版といえば
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1992(平成4)年に田園都市線・新玉川線(当時)の輸送力増強用としてデビューした2000系です。3編成しか製造されませんでした。2003(平成15)年3月の半蔵門線延伸と東武伊勢崎・日光線との相互乗り入れ開始の際には8590系と同様、東武線乗り入れ対応工事は行われず、半蔵門線押上までの限定運用(サークルⓀ)となりました。そのため、2000系と8590系は朝晩しか見れないレア車両でもあります。ただ、サークルⓀ運用だから必ずしも2000系、8590系が入る、とも限りません。
 
貫通路を見てみましょう。
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1000系・9000系からは貫通路のサイズが狭くなりました。1980年代以降に製造された私鉄車両はこの形が当たり前になったといっても過言ではありません。

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2000系の一部車両の貫通路は⊿が縦に2枚配置のものが採用されています。1992年に製造された2編成の3・9号車で試験的に要され、翌1993年に製造された2003Fで本格採用になりました。

このように振り返ってみると東急の電車が既存車両をベースに多かれ少なかれ改良していることがよくわかります。宮田氏は車両に携わる部署に在籍していたからこそ、車両の質を向上できたのではないかと思うのです。

最後になりますが、宮田道一氏のご冥福をこの場を借りてお祈り申し上げます。

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